過激なタイトルに惹かれて読んでみた!
花田 菜々子 33歳、職業書店員。既婚者、なのだが家を飛び出し別居しどん底の生活を送っていた。そんなある日出会い系サイト「X」に登録し初対面の人にぴったりの本をおすすめし始める。出会った人数は70人。出会い系サイトを通した実話のお話しです。
タイトルは過激だがエッチ前提の出会いではなく出会い系を通して色々な人と会い花田 菜々子(以下菜々子)の考えや価値観が変化していく過程を書いています。
本に出てくるサイトってあったんですね。
話に出でくる出会い系サイト「X」はFacebookのアカウントが必要。日時と場所を設定し一言添えてアップするそれを見た登録者はアポを取り30分お話ができるシステムになっています。なんと同性でも会えて会話できるシステムなのです。(今もあるのかな?)
菜々子のプロフィールは「変わった本屋の店長をしています。1万冊を超える膨大な記憶データの中からあなたにぴったりな本を1冊選んでお薦めさせていただきます。」というインパクトのある言葉を使っていて最後は上位?にランクされていきます。
出会った人の印象として、「プロフィールから想像していたのと違う人が多かった」「IT、起業家、フリーランスが多い」という印象でした。
読んでみればなかなか面白い内容で、「女とセックス出来るかもしれないという価値観だけが一人歩きしていた人もいた」と語っています。いまの出会い系アプリはセックスが目的ですものね。時代と共に変化していくのでしょう。
最後にこの本を読んだ人におすすめの本を紹介しています。
高橋宏輔「声をかける」(晶文社)
街で知らない女性に修行のように声をかけ、コミュニケーション不全だった若者が「ナンパ師」になり他者と関わることを切り拓いていく実話小説。
キオ・スターク/向井和美 訳 「知らない人に出会う」
街中で知らない人と少しだけ言葉を交わすことの、メリットや楽しさを教えてくれる本。菜々子も共鳴した本。
熊町みね子「ときめかない日記」
交際経験もなく26歳まで処女でいる奥手な女性主人公が出会い系サイトや社内の男性と関わり迷いながら恋愛やセックス向き合っていく過程を描いた名作コミック。
面白くて1日で読めちゃいました。
たまには本でも読んで男性も女性も出会い(系)について思いを馳せてみよう。それは今後の出会いに必ずプラスになり人生が変わるかもしれないのだ。